マーケットの話題~薬品株受難の週、一寸先は闇か光か?

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今週の相場は薬品株受難の週となっている。8日には小野薬品工業(4528)が進行期非小細胞肺がん患者を対象としたオプジーボのブリストル・マイヤーズスクイブ社による第Ⅲ相試験で主要評価項目である無増悪生存期間を達成できなかったことを発表し、ストップ安まで売り叩かれた。この日はプラス引けとなっているが、4月12日の高値5880円から2000円超下落しているだけに、画期的な新薬としての期待の反動の影響は大きい。
一方、9日は東和薬品(4553)と沢井製薬(4555)のジェネリック(後発)医薬品大手も揃って決算悪で売られた。4月の薬価改定で大幅な薬価下落が発生し、日医工(4541)も第1四半期での営業減益を嫌気して6月24日の年初来安値1937円以来の安値圏にまで売り叩かれている。

オプジーボは夢の新薬として話題となっていたが、今回の試験結果を受けて、新薬の開発は素人が考えるほど甘くないということを再認識させられた。ただ、併用療法開発を含めてオプジーボが可能性を秘めているだけに冷静に今後の動向を見守るところ。
また、ジェネリックは武田薬品工業(4502)がジェネリック医薬品事業を分離しイスラエルのデバ社と日本における合弁会社設立している。ジェネリックも競争が激化している分野だけに、今後の各社の成長戦略を見極める必要がある。
ディフェンシブとして持てはやされた薬品も一寸先は闇、闇を抜ければ光も見えてくるかも知れない。

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