ASP関連で有望銘柄多い
名実ともに年末相場に突入するなかで、今年最後のIPO(新規公開)ラッシュがスタートする。一昨年はソフトバンク(9434)の大型IPOが圧迫したが、昨年末公開のフリー(4478)は初値から現在は3倍超の株価になるなど年末IPOの中からは出世銘柄が少なからず登場している。今年は日経平均が29年ぶりに高値を更新しており、マーケット環境は極めて良好であることから、高初値形成はもとより、セカンダリーでも高パフォーマンスが期待できそうだ。
ローランドは時価総額890億円超の大型案件
今年の年末IPOは11月25日のMITホールディングス(4016)を皮切りに12月29日のオンデック(7360)まで30銘柄が控えている。12月16日のローランド(7944)は2014年10月の上場廃止からの再上場案件で知名度は高いが、想定時価総額890億円超の大型案件であることから初値形成が公募価格水準が想定される。
高初値が期待されるのは?
一方、高初値が期待されるのは12月17日にマザーズ公開のビートレンド(4020)と同じく17日公開のかつこ(4166)。ビートレンドは飲食店・小売店などを展開する企業向け顧客情報管理ツールを提供、かっこは企業の問題解決やチャレンジを支援するSaaS型アルゴリズム提供を事業を行っており、ともに株価上昇確立高いASP(SaaS)関連。主要大株主には期間でロックアップがかかっており、需給面での不安がないことも追い風となる。
中型案件ながら時流に乗る業態
そのほかでは、12月15日マザーズ公開のスタメン(4019)や18日公開のココぺリ(4167)や21日公開のいつも(7694)。ココぺリは中小企業向け経営支援プラットフォームを、いつもはEC総合支援を展開。両銘柄とも株数が多い中型案件ながら時流に乗る業態であることから、異常な高初値にならない分、セカンダリーでは妙味が高そうだ。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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