取材メモ|企業取材 証券市場新聞

 ハリマ化成グループ(4410)は本格的な収益拡大を目指す

ハリマ化成グループ(4410)の18年3月期の業績計画達成にメドをつけ、19年3月期の経営課題への取組みを強めている。中国では環境規制強化に伴い、需要拡大が見込める紙力増強剤を拡販する一方、米国ではFDA対応製品の販売を促進、さらに、ラベルシールの需要を掘り起こしてローターをテコ入れすることで、本格的な収益拡大を目指す。
 中国の製紙用薬品は現地合弁で、生産規模の大きいローカルメーカーへの販売に太いパイプを持つ。特に世界の環境基準を満たす同社のPAM(ポリアクリルアミド)系乾燥紙力増強剤は環境対策を強める中国当局の規制により、引き合いが活発化しており、中期的にも需要拡大が見込める。すでに、今夏稼働を目指し山東省で製紙薬品の新工場の建設を進めており、紙力増強剤の生産能力はグループ全体で約2割アップ、中期的な需要増へも対応する。
 米国でもFDA(米国食品医薬品局)の安全基準をクリアしたPAM系乾燥紙力増強剤や、アニオン性ロジンエマルション製紙用薬品の販売を促進。当初委託生産からスタートし、販売が軌道に乗れば「自社工場内へのライン新設検討する」(広報)考えだ。
 さらに、合理化効果で収益が改善したローター社は、ラベルシール(粘接着剤用樹脂)の需要を掘り起こして売り上げを拡大。自動車熱交換器用ろう付け材料や半導体用機能性樹脂などの電子材料は好調を持続しており、当面は原料価格上昇に対応した国内販売価格の引き上げが課題となる。

by 株価チャート「ストチャ」

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