11日大引けの東京市場は反発、日経平均は前週末比164円67銭高の1万7024円76銭で引けた。欧米株高や原油高、円相場の下落で資源株や値嵩ハイテク株が買われ、指数を押し上げた。
個別では日本金属、東洋炭素、ネクステージ、古野電気、TDCソフト、ベスト電、サカタのタネ、古河電池が値上がり率上位に買われ、東芝や日立も高い。半面、小野薬品、ライフコーポ、タカタ、ホクシンは値下がり率上位に売られている。
7日に発表された9月の米雇用統計は市場予想を下回る内容だったものの、景気の拡大基調に変化がないとの見方から、12月に利上げを行う確率が高まり、これを受け1ドル104円近くまで円安が進んだ。昨日行われた第2回の大統領候補者のTV討論ではクリントン氏優勢との見方が伝えられたことも、トランプリスクが後退する一因になった。日経平均は1万7000円を突破したが、次のフシは9月5日に付けた1万7156円36銭が目標となりそうだ。
証券市場新聞