28日大引けの東京市場は小反落、日経平均は前日比1円34銭安の1万9401円72銭で引けた。
為替が円安方向であることや朝方発表された11月鉱工業生産の内容をポジティブ視する形で朝安の後は戻す動きで、引けにかけてマイナス圏に沈んだ。
個別では東芝がストップ安、ホットランド、高島屋、PCデポ、BPカストロール、Jフロント、電算シスも値下がり率上位に売られている。半面、
日立工機、池上通信、神戸物産、ID、タカラバイオ、酒井重、U―NEXT、ADワークス、平和堂、日マイクロは値上がり率上位に買われ、三菱重も高い。
機関投資家や海外投資家の動きは鈍く出来高は薄いものの、後場からは個別物色で引け前まで日経平均はプラス圏を維持、12月末の権利配当落ち分が28円程度であることを考慮すれば実質的にはプラス引けとなる。新年度相場入りで税金対策の売りも一巡し、好需給を背景にした上値追いとなるかが注目される。
証券市場新聞