8日大引けの東京市場は5日続落、日経平均は前日比69円38銭安の1万7697円96銭で引けた。
朝寄りはNY市場安を嫌気して日経平均は一時、1万7509円64銭まで売られたが、その後は、人民元の対ドル基準値が元高方向で設定され、為替が1ドル118円台まで戻したことや、上海指数の反発を好感して買い戻しの動きとなり、後場から再度売られる展開。大発会からの5日続落は戦後初。個別ではさくらインターネット、関電化、良品計画、大有機化、星光PMC、トランザクションなどが値上がり率上位に買われ、トヨタなどの輸出関連も下げ止まる動き。半面、ネクステージ、リオン、ハニーズ、メックなどは値下がり率上位に売られている。外部環境の不透明感に変化はないものの、年初から一貫して下げ続けていただけに、売られ過ぎた輸出関連にはさすがに押し目を拾う動きも活発化している。
ただ、明日から東京市場は3連休となることから、積極的に上値を追う動きも見られない。週末と週明けのNY市場と為替の動きを見極めたい向きが多く、テーマに乗る銘柄を中心に個別物色が続きそうだ。
証券市場新聞