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建設的対話を実体験
ハリマ化成グループ(4410)は今年の定時株主総会に兵庫大学現代ビジネス学科1年生29人をオブザーバーとして招待した。同学科では「カンパニープロジェクト」として模擬会社12社を設立、学生たちが経営者となり、大学祭などでの事業運営と報告、総会や配当も実施しており、大学側の要請に応じて、実際の株主総会を体験してもらうことになった。
総会への学生の参加は1部上場企業のなかでも珍しい試みだが、同社は株主との対話の場として株主総会の充実に取り組んでおり、地域貢献の一環として兵庫大のカリキュラムへの協力を決めた。学生たちは総会開催前に会場を見学、準備する社員と交流した後、長谷川吉弘社長から株主総会の歴史と最近の傾向など事前の講義を受け総会に臨席した。
経済変動に耐えうる事業運営と安定した配当など株主還元の方針、人材教育や福利厚生の充実、脱プラスチックなど環境に配慮した素材開発の方向など「質問一つひとつへの丁寧な説明に驚いた」という感想や「単位株を購入し株主として参加してみたい」などの声も上がり、大学側は「株主と企業の建設的な対話を学ぶ貴重な体験になった」という。同社は次回以降も継続実施の方針で「開かれた株主総会として、広く認知されるよう取り組んでいく」としている。
by 株価チャート「ストチャ」
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