解体から廃棄までワンストップ
イボキン(5699)は産業廃棄物処理・処分、リサイクル専門企業で、不要になったモノから社会に必要な資源を作り出しているメーカー。委託を受けた解体から廃棄までワンストップで行うことが強味で、18年8月のジャスダック上場後、存在感を高めている。山崎喜博常務取締役に今後の展開を聞いた。
解体工事は今後30年間で大幅に増加
ー 上場から1年が経過しましたが、改めて上場した経緯をお聞かせください。
山崎常務 産廃業界の市場規模はビール業界と同じ2兆円だが、20万社存在するなかで、メジャープレーヤーは存在しなかった。上場で信用度を高めることで排出者(ユーザー)から安心して発注してもらえる環境を状況を作りたかった。
ー 解体事業での大型案件が収益を押し上げていますが、今後の受注見通しと戦略を教えてください。
山崎常務 解体工事は50年以上前に建設されたものを対象にしており、これが今後30年間で大幅に増加してくる。その中でプラントの解体に特化し、MRIの撤去など病院向けにも力を入れていく。
病院向けは高度な技術
ー 病院向けは高度な技術が必要ですね。
山崎常務 粉塵を出せないなど撤去は職人技。これまでは重量屋と呼ばれる業者から当社に搬入していたが昨年5月からは内製化し、撤去から自社工場での解体までのワンストップサービスを実現した。
環境事業に拡大戦略を教えてください。
山崎常務 中国の廃プラスチック輸入規制や業務用冷蔵庫などの電気製品を含めた金属系産業廃棄物の処分コスト増加などが背景になっている。本社工場の大型破砕選別機を最新鋭設備に更新するなど処理能力の向上や効率化で事業拡大に取り組んでいる。
解体事業を成長エンジンに業容拡大
東日本含めた全国的な販路拡大戦略は?
山崎常務 環境事業は地域性が重視されるが、解体事業については各地域の地元業者とアライアンスを組んで全国展開に取り組む方針。上場を契機に大手企業かららの問い合わせも増えており、解体事業を成長エンジンに業容拡大を図りたい。
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