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一時上昇転換も戻り売りに続落
13日の東京市場は続落しました。日経平均90円安です。IMFが21年の世界経済成長率見通しを引き下げ、前日の米国株が下落した流れを引き継ぎ景気敏感株を中心に売りが優勢でした。2万8000円割れ水準では買戻しや押し目買いが入り、先物買いを交えて上昇に転じる場面がありましたが、東証1部の売買代金が概算で2兆4039億円に細るなか、戻り売りに押され大引けにかけ小安い水準で膠着しています。
インフレへ警戒感が上値抑える
ドル高・円安も原油価格が高騰するなかでは原燃料調達コスト増加につながるとの判断で、プラス材料とは受け止められておらず、今晩に発表される9月の米CPIを見極めたいとの思惑が買いを手控えさせました。あすはFOMC議事要旨が発表されることから、米長期金利動向睨みの神経質な展開が続きそうです。原油に加え金属などの商品市況の上昇が加速しているだけに、インフレへの警戒感が上値を抑えるでしょう。
ダイセキが連日の最高値
推奨銘柄ではダイセキ<9793>が連日の最高値、ミダック<6564>も続伸するなど資源価格上昇でメリットを受けるインフレに関連する銘柄は堅調ながら、他候補銘柄は冴えませんでした。特に米金利先高観測や中国経済失速懸念から半導体や海運などの戻りが鈍く、直近安値圏で買いを入れたものの、わずかしか利が乗っていません。しばらく様子を見て状況が変わらないようなら、一旦手仕舞いたい考えです。
花咲 翁
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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