上値重いが底堅く続伸
前週の東京市場は続伸しました。日経平均は週間で271円上昇しています。参議院選自民大勝を受け、週初11日は大幅高で一時2万7000円台に乗せる場面がありましたが、翌12日は世界景気減速懸念から大幅に下落、ただ、13日から週末まで3日連続で3ケタの上昇になりました。週足は陰線で上値の重さは意識されたものの、米6月米消費者物価指数(CPI)が予想を上回る40年半ぶりの高水準となり、金融引き締め強化が濃厚になるなかで底堅い動きです。米長期金利が落ち着き米ハイテク株が見直され、外為市場で円安が進行したことがフォローになりました。、
FOMCと3月期1Q決算控え様子見
今週は月曜日が休日で4日立ち合いになりますが、日銀金融政策決定会合とECB理事会が予定され、翌週にはFOMCを控えています。市場は1%の利上げまで織り込んだと見られ、金利動向への耐性はついてきましたが、6月の米卸売物価指数(PPI)が市場予想を上回る伸びとなったことで7月CPIも高止まりが予想され、大幅利上げへの警戒は解けません。また、3月期企業の1Q決算発表が始まることから、全般は様子見ムードが強まりそうです。
動きのいい中小型グロース株を狙う
ただ、悪材料を織り込み市場は落ち着きつつあり、ハイテク・グロース株の一角にリスクテイクの動きが見られています。全般底堅く推移するようなら連休明けは個別株物色が活発化するでしょう。推奨銘柄では坪田ラボ<4890>、マイクロ波<9227>の直近IPOが賑わい、好決算発表のオキサイド<6521>急反発に転じましたが、引き続き物色の流れを確認しながら値動きのいい中小型グロース株で値幅を狙いたい考えです。
花咲 翁
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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