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円高重しで小幅反落
前週の東京市場は4週ぶりに小幅ながら反落しました。日経平均は週間で113円下落しています。米国株安を受け週初大幅安で始まり、26、27日は方向感が定まりませんでしたが、FOMCで想通り0.75%の利上げが実施され、パウエル議長が今後の利上げに慎重な姿勢を示したことから米国株が大幅に上昇、28日は買い戻しが強まりました。ただ、心理的な節目の2万8000円台に乗せてからは上値が重く、週末も米国株が続伸したことで、買いが先行しましたが、朝高のあとは失速しています。米長期金利低下を受け132円台まで急速に進んだ円高が重しになりました。
急速な利上げ懸念後退も景気減速警戒
ビッグイベントを通過したことで、週明けは本格化する決算発表を手掛かりにした個別物色ということになりますが、急速な利上げ懸念が後退する一方、景気減速が警戒され始めており、週末5日の米雇用統計に加え、米ISM製造業景気指数や中国財新PMIなど海外経済指標を受けた、市場の反応にも注意が必要でしょう。短期に値幅を狙う東コーナーの趣旨からグロース株を中心に好決算銘柄の買場を探る方針ですが、米金利と為替動向も確認したうえで、慎重に対応したい考えです。
花咲 翁
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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