28日の東京市場は3月期決算銘柄の配当権利付き最終売買日にあたり、配当再投資目的の買いが指数を押上げ、日経平均は217円高と急反発しました。東証1部の値上がり銘柄数は1804と全面高商状で、売買代金は概算で2兆4100億円、売買高は19億株強に膨らんでいます。
日経平均は3カ月余り続いているボックス相場の下限で踏み止まり、23日のナイトの先物で叩いた1万8760円安値を目先の底として確認するかたちになりました。前日のNY株も反発に転じており、きょうの日経平均は約130円の配当落ちを早々に埋めてくると考えられます。どこまで上値を伸ばせるかがポイントですが、まずは銘柄を絞り込んだうえで、打診買いを入れる局面でしょう。
中長期成長期待銘柄の下値狙いの一方、高値圏で動きの鈍った銘柄は戻り売り、あるいはショートを狙う基本スタンスに変更はありません。また、これから発表が本格化する2月期決算銘柄への反応も関心事です。ニトリHD(9843)をチェックしておきましょう。18年2月期も2ケタ増収増益で連続最高業績更新を見込んでいます。
安川電(6506)とアイティフォー(4743)、ホソカワミクロン(6277)、ホープ(6195)を追撃。一方、ヨコオ(6800)は前日まで6日続落で反発のタイミングながら、信用買い残の整理が進まず戻り売り、ショートを狙ってもいいでしょう。
花咲 翁