「正直じいさんの大判小判」~あくまで為替次第

正直じいさんの株で大判小判20.08|株式市場新聞

連休明け8日の東京市場は大幅続伸、日経平均は450円高の1万9895円と15年12月以来1年5カ月ぶりの高値水準となりました。午後から欧州系外国人投資家が参戦してきたことで上げ幅を広げており、主力銘柄が幅広く買われ、値上がり銘柄が9割強を占める全面高商状です。東証1部の売買代金は大きく膨らみ、概算で3兆4400億円と16年12月12日以来の3兆円超えとなりました。

連休中に円が主要通貨に対して売られ、ドル・円は112円台後半まで円安が進んだこと加え、仏大統領選でマクロン氏が勝利し、ユーロ離脱懸念が後退したことがリスクオンの動きに拍車をかけました。ソニーが大幅高で新値を更新するなど、好業績の主力輸出株のほか、ファーストリテなど指数採用銘柄も大幅高、指標と見ている三菱UFJをはじめとしたメガバンクも堅調です。

日経平均は大幅高で一気に新値を取ってきましたが、ややスピードオーバー気味で、2万円大台乗せともなれば当面の目標達成感から一旦弱含む場面もあるでしょう。ただ、東京市場はあくまで為替次第です。円安基調が続くようなら、海外市場に対して出遅れ感のある日本株に外国人投資家が買いを入れてきますので、一段の上値を追う強調展開が続くでしょう。逆に円高反転となれば調整局面入りです。

ともあれ、主力銘柄は大きく水準訂正しましたので、ここからは出遅れ銘柄に照準を合わせる局面です。郷鉄工(6397)やティアック(6803)、ユニチカ(3103)などの低位株、リバウンド狙いで澤藤電機(6901)、医療関連で材料が浮上した日本トリム(6788)、高成長期待の動物高度医療(6039)をマークしておきましょう。決算銘柄では17年3月期大幅上ぶれ着地のゼンンリン(9474)、17年9月期見通しを上方修正した浜松ホトニクス(6965)への反応に注目です。

花咲 翁

 

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