30日の東京市場は小幅続落、日経平均は4円安です。イタリア政治情勢やギリシャ債務問題などへの警戒感、110円台後半に入った円高も重石になり、売りが優勢でした。東証1部の売買代金は概算で1兆8800億円と薄商いです。ただ、午後からは日銀ETFへの思惑で下値に買いが入り、一時100円超あった下げ幅をほぼ変わらずに引き戻して引けています。
三菱UFJなどメガバンクやトヨタ、ソニーといった主力の輸出株が下げ渋り、ジャスダックは約26年ぶり高値、マザーズも年初来高値を更新するなど中小型株相場が盛り上がりを見せてきました。リード役と目されるソフトバンク(9984)、任天堂(7974)、Ⅴテクノロジー(7717)は引け後に公表された信用残を見ると揃って需給が改善しており、株価噴き上げ局面が近そうです。
中小型株相場は佳境を迎え、高値警戒感はあるものの、ここからが最も値幅の出る局面です。チャンスに賭けていいでしょう。前述の中核3銘柄に加え、ミロク情報(9928)、ゼンリン(9474)もさらに取組みを良化させています。
花咲 翁
証券市場新聞 https://marketpress.jp/