「正直じいさんの大判小判」~今後の物色の方向を探る

正直じいさんの株で大判小判20.08|株式市場新聞

15日の東京市場は4日続落、日経平均は51円安でした。東証1部売買代金は概算で売買代金は概算で2兆4800億円、売買高は18億8200万株です。FRBは3カ月ぶりの利上げを決めましましたが、米経済指標が振るわず、利上げペースの鈍化で円高・ドル安が進むとの警戒感から売りが優勢でした。
ただ、FRBは従来通りの利上げペースを維持したため、今後の利上げを巡って見方が分かれています。米景気動向を米長期債と為替がどのように織り込んでいくかが、日本株の明暗を分けることになり、いよいよ、今後の流れを読むのが難しくなりました。トランプ政権による税制改革も米景気回復の鍵を握っており、現時点では先行き不透明といわざるを得ないでしょう。
こうしたなか、東証が発表した6月第1週の投資部門別株式売買動向を見ると海外投資家が10週ぶりに売り越しました。欧米で重要政治イベントが相次いだことや、為替が円高に振れたことで、リスク回避の売りを先行させたようです。売越額は354億円(前の週4282億円の買い越し)と小幅ですが、為替次第では今後大きく売り越してくる可能性があるので注意が必要でしょう。
今週は任天堂(7974)が一人気を吐き、個別に材料が出た銘柄は買われましたが、単発で終わるケースが目立っています。一方で円高を見越してかゼネコンが強張ったり、新興市場が下げ渋るなど、先行した銘柄、セクターからの資金シフトの動きが見られました。ただ、焦点が定まったわけではなく、流れを見極める必要があるでしょう。全般は4日続落で自立反発のタイミングに入ってきました。そのなかで今後の物色の方向を探りたいと考えています。
花咲 翁

証券市場新聞 https://marketpress.jp/

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