5日の東京市場は反発、日経平均は前日比49円高で引けました。前場は北朝鮮を巡る地政学リスクが意識され、下げ幅を140円に広げる場面がありました。ただ、後場からは自動車や金融、鉄鋼名など主力株を中心に幅広い銘柄に買いが広がりプラスに浮上、為替も113円台前半の円安水準に戻しています。東証1部の売買代金は概算で2兆4500億円でした。
中小型株はここ急騰が続いていたRIZAPグループ銘柄が値を崩す一方、任天堂や東エレク、Vテクノロジーなどの中核銘柄は反発しましたが、買戻しの域を出ていません。新興市場もジャスダック、マザーズともに反発ながら、前の日の下げ分を取り返せませんでした。グロース株からバリュー株への流れがどこまで続くか、今晩の米ナスダックの動向を見極めたいとのことでしょう。
ただ、主力株が水準を切り上げているのですから、中小型成長株が下げ続けることはありません。以前取り上げた仮想通過関連のインフォテリア(3853)がストップ高に買われるなど、個別に強い銘柄も散見されます。ゼンリン(9474)、スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)、NSC&S(9709)など注目銘柄に変更はありません。引き続き反騰のタイミングを探っていきたいと考えています。
花咲 翁
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