19日午前の東京市場は反発、日経平均は21円高です。ドル・円が112円台前半まで円高が進んだことで、自動車など輸出株が買い手控えられましたが、このところ調整していたゲーム関連や内需株に買いが入り指数を支えました。もっとも前場段階の東証1部売買代金は概算で9900億円と1兆円を割り込んでおり、様子見気分の強い展開が続いています。
個別には好決算を発表した銘柄や材料の出た銘柄、証券会社がレーティングを引き上げた銘柄のほか、低位株の一角も引き続き賑わっており、タカタ急落の影響は杞憂に終わりました。ただし、市場の関心はすでに今後本格化する3月期企業の第1四半期決算に移っており、新しい流れに備える局面であることに変わりはありません。
手持ち銘柄で値動きが鈍くなった、あるいはファンダメンタルズが伴わない材料株は一旦手仕舞って、好業績銘柄の下値を狙っていきましょう。以前ピックアップしたスクエニHD(9684)、ゼンリン(9474)、ミロク情報(9928)などが反騰の兆しを見せています。
花咲 翁
証券市場新聞 https://marketpress.jp/