10日の東京市場は3日続落となりました。北朝鮮情勢を巡る地政学リスクがくすぶるなか、3連休を控え戻り待ちの売りに押されています。9日の急落はSQの前日ということもあり、一連の北朝鮮に絡む報道を餌に先物での仕掛け的な売りが指数を押し下げたといえます。日経平均はここ2カ月余り続いてきたボックス相場の下限を割り込んでいますし、週明けからはディーラーなど多くの国内勢がお盆休みに入ることから薄商いの中、上値を追う動きは期待薄でしょう。
地政学リスクの先は読み切れませんが、第2四半期以降一段の収益拡大、あるいは本格的な収益拡大が期待できる銘柄を狙う基本スタンスに変わりはありません。次の有力候補を探索して、全般が調整する場面では押し目を拾うスタンスも必要と思われます。安川電機(6506)は続伸しましたが、追撃は今しばらく様子を見極めてからにしましょう。お盆休み明けからは第1四半期決算を受けてのアナリストレポートで個々の銘柄の動きが変動しそうです。材料系は日替わりで主役が変わりますが、ニッチツ(7021)が週末に急動意、川崎化成工業(4117)にも高値トライの期待があるようです。
花咲 翁
証券市場新聞 https://marketpress.jp/