28日の東京市場は反落、日経平均は2円安です。ジャクソンホール会合を無風で通過したことで、朝方は買戻しが先行しましたが、米長期金利低下と円が強含んだことを嫌気した売りが優勢になり一旦下げに転じ、その後は前週末終値を挟んだもみ合いになりました。東証1部の売買代金は概算で1兆7400億円と6営業日連続で売買の活況の目安となる2兆円を下回っており、イベントを通過しても結局、閑散小動きです。
ただし、下値不安は徐々に薄れてきたことは確かでしょう。9月メジャーSQについては、ポジション的動きがヤマを越え、ここから先物で大きく売り叩く動きは考えられず、日経平均のPERは13.7倍台に低下しています。全般下降トレンドを脱せてはいませんが、下値余地は限られており、好業績・好取組銘柄を買い下がる基本スタンスに変更はありません。
引き続き日本金属(5491)、キーエンス(6861)、ゼンリン(9474)、安川電機(6506)、インフォテリア(3853)などをマーク、為替と全般地合いを確認しながら緩んだところを少しずつ拾っていきましょう。カラ売り候補の阪和興業(8078)は下げ渋っており、きょうの前場は様子見です。
花咲 翁
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