13日午前の東京市場は9日続伸、日経平均は48円高と連日の年初来高値更新で、取引時間中としては1996年12月以来ほぼ21年ぶりに2万1000円台を回復しました。NY株は高値から反落しましたが、SQ算出に絡んだ買いに強含みで始まり、利益確定売りに一時マイナスに沈む場面もありましたが、好業績銘柄に買いが入り、再びプラスに浮上しました。前場段階の東証1部の売買代金は概算で1兆6145億円に膨らんでいます。
18年8月期増収増益予想を発表したファーストリテが日経平均を45円程度押し上げたことを考慮しても堅調と言えるでしょう。ドルが底堅く推移していることから、第2四半期決算発表に向け、輸出企業を中心に業績上振れ観測が強まっており、衆院選は与党優勢で、22日の投開票日近辺まで上昇が続くアノマリーが生きているようです。
注目銘柄では安川電機(6506)が新値を取っており、ローム(6963)は反発、ゼンリン(9574)や東レ(3402)も下げ渋っています。引き続きキーエンス(6861)、旭化成(3407)、日本金属(5491)を含めた好業績・好取組銘柄の下値狙いでいいでしょう。育児関連のライクキッズネクスト(6065)はスピード調整一巡、KYCOMホールディングス(9685)の緩んだところも狙いたいと考えています。
花咲 翁
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