18日午前の東京市場は12日続伸、日経平均は18円高と小幅Qながら連日での年初来高値を更新しました。前日にNYダウが連日で最高値を更新した流れを受け、買い先行で始まったあと、利益確定売りにマイナスに転じる場面もありましたが、下値には買いが入りプラスで引けています。前場段階の東証1部売買代金は概算で1兆711億円でした。
短期的な過熱感から上値は重い状況ですが、底堅さの方が際立つ展開です。業績見通しを上方修正した銘柄や材料の出た銘柄にストップ高が相次ぐなど、個別にも物色意欲は旺盛でした。1~9月決算発表を控え、企業業績への期待が下値を支えているのでしょう。衆院選は与党優勢で22日の投開票日近辺まで上昇が続くアノマリーも生きているようです。
注目銘柄では安川電機(6506)が高寄りの後利益確定売りに反落となりましたが下げ渋っており、後場戻してくるようなら、23日の決算発表に向け一段高が期待できるでしょう。同様に好決算発表のあと、当面の材料出尽くし感から売られていた東宝(9602)も下げ渋りから出直りの兆しを見せています。
このほか、ゼンリン(9574)や東レ(3402)、日本金属(5491)はしっかり、一方でキーエンス(6861)、旭化成(3407)、ローム(6963)は反落となりましたが、引き続きこれら好業績・好取組銘柄をマークしてきましょう。育児関連のライクキッズネクスト(6065)も続落ながら、出直りのタイミングに来たようです。
花咲 翁
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