18日の東京市場は12日連騰となりました。日経平均は26円高と小幅ながら連日の年初来高値更新です。前の日と同様、利益確定売りにマイナスに沈む場面がありましたが、下値では買いが入り持ち直しました。日銀桜井真審議委員が年6兆円のETF保有残高増加ペースについて「現時点で変更はない」と発言したことも買い安心感を誘ったようです。東証1部売買代金は概算で2兆2840億円でした。
短期的な過熱感から上値は重い状況ですが、底堅さが際立つ展開です。業績見通しを上方修正した銘柄や材料の出た銘柄にストップ高が相次ぐなど、個別にも物色意欲は旺盛で、利益確定売りが上値を抑える一方、1~9月決算発表を控え、企業業績への期待が下値を支えました。ただし、値下がり銘柄数が値上がり銘柄を上回るなど、先駆した銘柄から下落に転じるケースが増えており、一部利益を確定して好業績銘柄を拾い直すのも一法でしょう。
ピックアップしている安川電機(6506)やキーエンス(6861)、東レ(3402)、ゼンリン(9574)、東宝(9602)、日本金属(5491)、旭化成(3407)、ローム(6963)の好業績・好取組銘柄はおおむね底堅く推移していますが、目先上値があるようなら、いったん利益を確定し、決算発表日程をにらみながら押し目を狙いたいと思います。
一方、育児関連のライクキッズネクスト(6065)は続落ながら下げ渋っており、出直りのタイミングに来たようです。
花咲 翁
証券市場新聞 https://marketpress.jp/