24日午前の東京市場は続伸、日経平均は36円高でこのまま後場もプラスをキープすれば、16連騰と連日の最長不倒記録更新です。朝方はNY株反落と円安一服を受け、利益確定売りが先行しましたが、自民圧勝による政権安定化や企業業績への期待から下値に買いが入り、水準を切り上げています。前場段階の東証1部売買代金は概算で1兆2310億円でした。
歴史的連騰記録を打ち立てたことで、東京市場は長期上昇波動へ向かう新しい入口に立ったと判断していいでしょう。ただし、短期的にはショートカバーが下値を支え、記録更新の余勢をかって上昇が続いており、行き過ぎの感が否めません。前日の大幅高で騰落レシオは一気に127(前週末117)に上昇するなど過熱感が漂い始めており、政策や企業業績への期待を含め、当面の好材料を先取りして織り込んだと言えないでしょうか。
好業績銘柄の押し目や全般水準訂正に対して出遅れ感が働く中小型株も狙っていきたいところですが、きょう前場の動きを見ている限り、今後の物色の流れがつかみきれません。全般堅調地合いのなか通期予想を上方修正した安川電機(6506)が利益確定売りに急反落する一方、新興銘柄を含め中小型株もさえない動きです。今後の投資スタンスを判断するうえで、きょうの後場は様子見とします。
花咲 翁
証券市場新聞 https://marketpress.jp/