24日の東京市場は続伸、日経平均は108円高と後場に入って上げ幅を広げ、16連騰と連日で最長不倒記録を更新しました。朝方はNY株反落と円安一服を受け、反落スタートとなりましたが、政権安定化や企業業績への期待から売り一巡後は海外投資家の買いが入り、水準を切り上げています。東証1部売買代金は概算でで2兆5393億円をこなしました。
NY株や為替の状況から前日は反落が濃厚とみられていましたが、利益確定売りを吸収して実に強い動きです。歴史的連騰記録更新したことで、東京市場は長期上昇波動へ向かう新しい入口に立ったことは間違いないでしょう。短期的には行き過ぎの感は否めず、政策や企業業績への期待を含め、当面の好材料を前倒しして織り込んだとも言えますが、後場の動きを見ていると全般大幅水準訂正に伴い、出遅れセクターへの資金シフトの動きが見え始めました。
業種別値上がり上位には卸売、電気・ガス、鉄鋼、金属、銀行、建設がランクインしており、ジャスダック指数が高値を更新するなど、中小型株へも資金が向かい始めています。好業績銘柄の押し目買いか出遅れ株物色に分があるのか、きょう前場は様子を見極めたいところです。その意味で、前日は通期予想を上方修正した安川電機(6506)が利益確定売りに急反落しましたが、きょうは2Q上振れ着地で通期予想を上方修正した日本電産(6594)と通期増額のキヤノン(7751)の反応に注目です。
花咲 翁
証券市場新聞 https://marketpress.jp/