25日の東京市場は反落、日経平均は97円安と16連騰で記録が途絶えました。前日のNY株高と円安を受け買いが先行、1996年7月以来となる2万1900円台に乗せる場面がありましたが、その後は利益確定売りに押されました。反落に転じたあといったん持ち直し、前場はプラスで引けたものの、後場に入って株価指数先物にまとまった売り物が出たこともあり、大引けはマイナスになりました。東証1部の売買代金は3兆3155億円と5月8日の3兆4434億円に次ぐ今年2番目の規模に膨らんでいます。
記録は止まりましたが、逆にほっとしているのは筆者だけではないでしょう。連騰中もじり高歩調でさほど過熱感が強まっている状況ではありませんでしたが、短期的に行き過ぎの感が否めず、先駆した好業績銘柄には高値警戒感が強まっていました。歴史的連騰で東京市場は長期上昇波動へ向かう新しい入口に立ったと判断されるものの、安川電機(6506)は続落、日本電産(6594)も朝高の後上げ幅を縮め、マイナスで引けるなど、決算期待で先行して上昇した銘柄に動きが鈍るケースが目立っています。
ここからは冷静に買いのタイミングを待つ局面で、手持ちで高値圏にある銘柄はいったん利益を確定するべきでしょう。そのうえで好業績銘柄の押し目か出遅れ株に分があるのか、物色の流れを見極めたいと思います。
花咲 翁
証券市場新聞 https://marketpress.jp/