30日午前の東京市場は反落、日経平均は18円安です。前週末のNY株高を受け買い先行でスタートしましたが、前週末に大幅高で1996年7月10日以来2万2000円台を回復したことから、さすがに利益確定売りが優勢になりました。ただし、円に対してドルが底堅く推移していることで、下値は限られています。前場段階の東証1部売買代金は1兆3947億円をこなしました。
きょうから11月相場入りとなりましたが、5日からのトランプ大統領来日を控えネガティブな材料は現状では見当たりません。10日のSQまでも残存日数が少ないことから、これに絡む影響も少ないでしょう。決算発表が本格化するなか銘柄選別が進んでいますが、先行して上昇していた大型株が当面の材料出尽くし感から利益確定売りに押されるケースが増える一方、出遅れていた中小型株の反応の良さが目立ってきました。
きょう決算発表の島精機(6222)や31日のミロク情報(9928)、2日のイリソ電子(6908)などの当面は中小型好業績銘柄の下値を狙っていきたいと考えています。また、安川電機(6506)、日本電産(6594)、ファナック(6954)など大型でも今後一段の収益拡大が期待できる銘柄は、中期スタンスで決算発表後の調整場面を狙うのも一法でしょう。
花咲 翁
証券市場新聞 https://marketpress.jp/