1日の東京市場は急反発、日経平均408円高の2万2420円と1996年7月1日以来約21年4カ月ぶりの高値を更新しました。NY株高と1ドル113円台後半まで進んだ円安を追い風に終始買い優勢で、寄り付きを安値にじわじわと上げ幅を広げています。東証1部売買代金は概算で3兆7557億円の大商いで、過熱感はあるものの勢いがあり、バブル崩壊後の戻り高値2万2666円も意識され始めました。
日銀が年間6兆円のETF買い入れ方針を継続することも買い気を誘っているのでしょう。押し目待ちに押し目なしの状況です。下方修正や増額でもコンセンサスに届かなかった銘柄が売られるケースも散見されますが、ソニー(6758)や東京エレクトロン(8035)が値を飛ばすなど決算への反応は良好でした。これまでのインデックス中心ではなく、決算を好感しての上昇であり、相場の腰は極めて強いと言わざるを得ません
ピックアップ銘柄では前日引け後に決算発表した妙徳(6265)は期待通り17年12月期通期業績見通しを上方修正し期末配当を引き上げました。株価の動きを見極めながらいったん利益確定のタイミングを計りたいと思います。作戦通り次はきょう発表のイリソ電子(6908)や6日の萩原電気(7467)、立花エレ(8159)、カプコン(9697)、7日のKYCOM(9685)などの下値を狙っていきましょう。
花咲 翁
証券市場新聞 https://marketpress.jp/