「正直じいさんの大判小判」~先駆株利益確定し出遅れの中小型株に照準

正直じいさんの株で大判小判20.08|株式市場新聞

29日の東京市場は反発、日経平均は110円高でした。北朝鮮が弾道ミサイルを発射しましたが、為替への影響は限定的で、前日の米国株高値更新を好感した買いが終日優勢でした。ただ、全般底堅いのですが、スピード調整過程で上値も重く、指数は伸び悩んでいます。東証1部売買代金は概算で2兆8683億円をこなしました。
主力株や先行して上昇していた半導体関連株などが利益確定売りに押される一方、主力どころでも出遅れていた鉄鋼株や金融株が水準を切り上げるなど、値上がりした銘柄を売って出遅れを買うリターンリバーサルの動きが鮮明になっています。中小型株もIPOや直近で材料が出た銘柄が人気を集めましたが、量子コンピュータ関連など先駆銘柄が利益確定売りに値を崩すケースが目立ち始めました。
ピックアップ銘柄では安川電機(6506)は底堅く、ケル(6919)も上昇基調を維持していますが、アバールデータ(6918)を含め、先行組はいったん利益を確定しておきましょう。一方、ショート狙いではアルコニックス(3036)は戻りが鈍く、全固体電池関連として思惑人気を集めたニッカトー(5367)も過熱感から続落しており、追撃売りです。ヨシックス(3221)は急反発で、今しばらく様子を見たいと思います。
直近IPOのシェアリングテクノ(3989)とウェルビー(6556)は上げ一服で、切り返しのタイミング待ち。急反発で上値のフシを払ってきたライクキッズネクスト(6065)はここからが値幅の出る局面で、ゆるんだところを狙いたい考えです。
花咲 翁

証券市場新聞 https://marketpress.jp/

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