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円高への警戒感
26日の東京市場は3日続落となりました。トランプ大統領のドル高支持発言を受け、為替が109円半ばの円安に振れたことから、輸出株を中心に買戻しが優勢になりましたが、再び円が強含むと後場からマイナスに転じました。やはり、1ドル110円を割り込んだ為替レートでは輸出企業の収益上振れは期待できず、上値を買い上がる状況にはないのでしょう。市場の関心は来期業績に移っており、円高なら減益予想を打ち出すとの警戒もあるようです。
東エレの決算に注目
ただし、ジャスダック指数が続伸するなど、個別には物色意欲は旺盛です。全般膠着感が強まるなか、中小型株への資金シフトの動きが続いており、材料の出た銘柄が大幅高に買われるケースが目立つ状況に変わりはありません。決算発表が本格化してきましたが、29日は東京エレクトロンデバイス(2760)、日立建機(6305)などが注目されそうです。
ゼンリンの決算は?
ピックアップ銘柄ではすららネット(3998)が急反発、日本動物高度医療(6039)やKYCOM(9685)、立川ブラインド(7989)、立花エレテック(8159)も堅調です。新報国製鉄(5542)、MSコンサル(6555)も底堅く、29日決算発表のゼンリン(9474)も引き続き注目。また、為替の影響を受けにくい中小型好業績株の一角であるライクキッズネクスト(6065)も出直りの動きを強めています。
花咲 翁
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