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終日売り優勢の展開
20日の東京市場は反落しました。欧州株安や前日までの3営業日で日経平均が1000円近く上昇した反動もあって、利益確定売りや戻り売りが終日優勢でした。日経平均は224円安と引けにかけやや下げ幅を縮めましたが、後場からは連休明けのNY株の動向を見極めたいと膠着感が強まりました。
2番底を意識
きょうも戻りを試す展開が続くと見ていましたが、日経平均は前日に3分の1戻しを達成したことで、早くも主力株のリバウンドは一巡したようです。東証1部の売買代金は概算で2兆2390億円と連日で今年最低を更新しており、2番底を意識しておくべきでしょう。
個別には物色意欲が強い
ただし、企業業績は好調で日経平均のPERは13倍すれすれの水準に低下しており、過度な下値への警戒は必要ないと見ています。日経平均が反落する一方、東証1部の値上がり銘柄数は1027と値下がり銘柄数を上回るなど個別には物色意欲が強く、ジャスダックやマザーズ、2部指数はプラスで引け引けました。
中小型株へ資金がシフトしやすい状況
21日に米FOMC議事録の発表を控え、あすも見送り気分の強い展開が予想されますが、逆にインデックス売買の影響を受けにくい中小型株には資金がシフトしやすい状況と考えられます。
Vテクは悪材料にもかかわらず新値追い
ピックアップ銘柄ではVテクノロジー(7717)がサムスンの有機ELパネル減産報道があったにもかかわらず、連日で高値を更新しており、今しばらく持続。ソニー(6758)、東京エレクトロン(8035)は押し目を待つとして、キトー(6049)、SMN(6185)は前日高値を抜けてくるようなら追撃買い。シグマクシス(6088)とハーバー研究所(4925)も新値を取ってからから買い出動です。
花咲 翁
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