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手控えムード強く日中値幅今年最小
16日の午前の東京市場は続伸しました。日経平均は56円高です。米英仏がシリア攻撃に踏み切ったことで地政学リスクが意識されましたが、攻撃は1度で終わるとの見方から、ひとまずアク抜けしたかたちとなりました。ただし、100円超まで上げ幅を広げた後は上値が重く、後場に入って小幅ながらマイナスに転じる場面もあるなど、手控えムードが強く、東証1部売買代金は概算で2兆388億円にとどまっています。日中値幅は今年最小になりました。
小型株が予想以上に弱い動き
後場に入ってやや値上がり銘柄が増えましたが、医薬品や水産農林、サービス、小売など内需ディフェンシブセクターが物色される一方、主力銘柄が弱含むリスクオフの展開でした。特に新興銘柄を中心に決算発表などをきっかけに急落する銘柄が目立ち、小型株が予想以上に弱い動きです。中小型株から大型株へ資金がシフトしているわけではなく、値下がりリスクを回避する売りが加速した格好で、高値圏にある中小型株には注意が必要でしょう。
日米首脳会談始まりまずは様子見
あすから始まる日米首脳会談では、日本に不利な2国間自由貿易協定(FTA)や日本の為替・金融政策に対する批判的な発言も警戒され、さらに手控えムードが強まりそうです。会談後の為替の動き次第では物色の流れも変わりますので、まずは様子を見極めたいところです。もっとも全般膠着感が強まれば、デイトレ候補にも取り上げているマネックスG(8698)をはじめとした強い値動きをみせる銘柄へ人気が集中すると見ており、随時銘柄を取り上げていきたいと考えています。
花咲 翁
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