メルカリの高値抜けを注視【正直じいさんの株で大判小判】

正直じいさんの株で大判小判20.08|株式市場新聞
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リスク回避の売り広がる

 19日の東京市場は大幅に続落しました。日経平均は後場に下げ幅を広げ401円安と安値引けです。米中貿易摩擦への警戒感にがさらに強まり、前日の欧米株市場が下落、109円台後半まで進んだ円高が重しになり、主力株を中心にリスク回避の売りが広がりました。

貿易問題終息の気配なくテクニカルは悪化

 時間外の米株先物の弱い動きも嫌気され、仕掛け的な売りに前場後半からはほぼ一方通行で下値を探る展開で、日経平均はあっさり25日線を割り込み、75日線もわずかながら下回りました。短期的な突っ込み警戒感から、海外株や為替次第で自律反発に転じる可能性はありますが、貿易問題に収束の気配が見えず、テクニカルも悪化していることから、積極的な買いを入れづらいことは否めません。

メルカリに短期資金集中

 この一方で注目のメルカリ(4385)は公開価格を67%上回る5000円で初値を付けたあと、ストップ高の6000円まで上昇するなど上々のスタートを切りました。主力株に手が出しづらく、短期資金が集中した格好ですが、全般は調整長期化も意識されるなか、直近IPOを中心にした新興銘柄や中小型をリードしていくことが期待されそうです。あすはメルカリ株がきょうの高値6000円を抜けるかどうかを注視したいと思います。

KeyHolderストップ高で新値

 ピックアップ銘柄ではシスメックス(6869)は底堅く、ソウルドアウト(6553)も反落ながら5日線上でとどまりました。短期値幅取り候補は全般軟調で前場高値から緩んでいる銘柄が多く、利食い、損切を含め動きの鈍った一部銘柄を見切りましたが、材料が出たKeyHolder(4712)はストップ高で新値を更新するなど、ほとんどの銘柄が上昇基調を維持しています。引き続き強いトレンドの出ている銘柄の下値を拾い、噴き値を待ちたいと思います。

花咲 翁

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