手控え気分強く反落
２７日の東京市場は反落しました。日経平均は７０円安です。米国と主要諸国との貿易摩擦問題やトランプ政権によるイラン産原油の輸入停止要求などが重しになり、手控え気分の強い展開でした。小安く始まったあと、ＮＹ株高を受けた押目買いや買い戻しに一時プラスに浮上する場面もありましたが、円の下げ渋りや中国だけでなく欧州などへの通商問題の広がり、原油市況急騰によるコストアップも意識され、戻り売りに押し返されています。
自律反発続き日経平均以外はプラス
ただ、自律反発の動きは続いており、値上がり銘柄は１２０８と値下がり銘柄８０１を大きく上回り、ＴＯＰＩＸはプラス引けで、日経平均も配当権利落ち分を差し引くと４０円程度の下落にとどまっています。マザーズやジャスダック、東証２部指数もプラスで引けました。来年春に経営統合が実現するとの観測報道があった出光興産と昭和シェル石油が後場大幅高に買われるなど、個別株物色は活発です。
リバウンド一巡を意識
あすも金融など出遅れているバリューセクターセクターの修正高はありそうですが、メルカリ(4385)は続伸ながら、初値の５０００円を手前に足踏み状態になるなど、フシ目に差し掛かった銘柄が多く、リバウンド一巡も意識しておくべきでしょう。外部環境に一層不透明感が増すなか、全般は上値の重い展開が続きそうで、ここからは一本立ちが期待でするより強い銘柄探っていきたい考えです。
Ｖコマースが値上がり上位
ピックアップ銘柄はシスメックス(6869)、ソウルドアウト(6553)、ファイバーゲート(9450)いずれも底堅く推移しましたが値動きは鈍っており、あすの値動き次第では一部利益を確定するつもりです。短期値幅取り候補は打診買いを入れたＶコマース(2491)が値上がり上位に買われ、噴き値売りのタイミングを待ちっているところで、引き続き値動きの鈍った銘柄を見切る一方、強い銘柄の下値を拾っていきたいと思います。
花咲 翁
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