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後場下げ幅を広げる
5日の東京市場は続落しました。日経平均は170円安と後場に入って下げ幅を広げています。あす6日に米中追加関税発動を控え、様子見気分が強いなか、前場は一部の主力輸出株に買い戻しが入り下げ渋っていましたが、後場に入ると上海株が一段安になったことをきっかけに先物が売られ、一時250円超に下げ幅を広げました。
底打ち感なくリスクオフ続く
日経平均は直近安値3日の2万1574円をあっさり割り込み、一目均衡表雲下限を下回りました。ただ、東証1部の売買代金は概算で2兆2564億円、売買高は13億9609万株にとどまり、まだ底打ち感はありません。需給が悪化した小型株には値を崩すものが目立っており、あすもリスク回避のポジション圧縮の流れが続くでしょう。
下値では突っ込み警戒感
ただし、ここからの下値では短期的な突っ込み警戒感が強まります。裁定解消売りが進み、売り残が積み上がっていることから、買戻しを誘発しやすい状況にも変わりはありません。信用の投げや上値では戻り売りも出てきそうでてきそうですが、あす大きく下落するようなら、短期リバウンド狙いの買いを入れるタイミングになるでしょう。
ダイキンは期日向かい
ピックアップ銘柄ではシスメックス(6869)が買戻しに下げ渋っており、打診買いを入れました。ダイキン(6367)は一段安に売られましたが、9日に高値期日を控えることから、あすは買い向かいたいところです。短期値幅取り候補は高値をうかがう強いトレンドの銘柄に打診買いを入れてみましたが、地合い悪で上値の買いが手控えられ、今一つ成果が上がりませんでした。全般相場の流れを見定めながら、好業績好取組銘柄を中心にリバウンドのタイミングを計りたいと思います。
花咲 翁
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