続伸も上値は買い手控え
25日の東京市場は続伸しました。日経平均は103円高です。前日の米国株市場でNYダウが急反発するなど欧米株高の流れを引き継ぎ、買いが優勢でした。もっとも、111円台前半と円が高止まりしていることから、東証1部の売買代金は概算で1兆9846億円にとどまり、上値の買いは手控えられています。
1月高値銘柄を小すくい
一週間後に日銀金融政策決定会合の結果発表までは動きがとりづらいく、本格化する第1四半期決算を見極めたいということでしょう。中小型化の一角や原油先物市況の上昇を背景に石油株が買われたほか、コマツやファナックなど中国関連の上げが目立ちましたが、いずれも1月高値期日銘柄で、需給にポイントを置いた小すくいにとどまっている印象です。
アドバンテストは営業利益7倍超
ただ、きょう引け後に発表された1Q決算では、アドバンテストが7割超の大幅増収で営業利益は7倍超に急拡大しました。もちろん、アナリスト予想を上回る好業績です。信越化学も2ケタ超の増収で3割近い営業増益、日本電産も2ケタ増収2割営業増益で着地したほか、ファナックは1Qの好調を踏まえ、2Qと通期予想を上方修正しました。
好決算発表銘柄が全般支える
しかも、アドバンテストは為替レートを105円、日本電産、ファナックは100円の円高に設定しており、通期は、大幅な上振れが期待できる内容です。あすはこれら好決算発表銘柄が個別に物色され、全般を支えることになりそうですが、まずは株価の反応を見極めたいと思います。今後、個別への評価が外需セクター全体に広がるようなら、日経平均は2万3000円のフシ目を突破して一段高が期待できるでしょう。
短期値幅取り候補も業績にポイント
ピックアップ銘柄のダイキン(6367)やゼンリン(9474)、シスメックス(6869)、浜松ホトニクス(6965)も業績好調で、押目買いを継続して問題なさそうです。短期値幅取り候補はCAP(3965)に追撃買いを入れましたが、業績にポイントを置いて高値抜けを期待できる強い銘柄の下値を狙っていきたい考えです。
花咲 翁
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