後場上げ幅拡大も方向感乏しい
7日の東京市場は反発しました。日経平均は155円高です。米国株高を受け買い先行でスタートしたあとは、米中貿易摩擦への警戒感から上値は重く、小幅高で推移していましたが、上海株が上昇に転じたことから、後場に入って上げ幅を広げました。もっとも、好決算を発表したソフトバンクGが大幅高に買われ、指数を70円程度押し上げており、東証1部売買代金は概算で2兆1525億と低調で、方向感に乏しい展開です。
決算プレイにはリスク伴う
9日(日本時間10日)に日米通商協議、週末10にSQを控え、見送り商状が続いており、すでに夏休みモードに入っているのでしょう。ソフトバンクGや日本製鋼、電子材料、ニチアスなど好決算銘柄への反応はまずまずでしたが、高値圏にある銘柄のなかには内容が良くても織り込み済みとして売られる銘柄が散見され、やはり決算プレイにはリスクが伴います。
ピックアップ銘柄は値動き見極め
ピックアップ銘柄の浜松ホトニクス(6965)と短期値幅取り候補の太陽誘電(6976)もシスメックス(6869)と同様に好決算ながら目先の出尽くし感から売りが先行しました。引けはホトニクスが下げ幅を縮め、太陽誘電は小幅ながらプラスに切り返しましたが、ゼンリン(9474)やレンゴー(3941)を含め、値動きが鈍っていることは否めず、あす以降の値動きを見ながら投資スタンスを決めたいと思います。
オリンパス下方修正で損失確定
また、引け後に1Q決算を発表したオリンパス(7733)は生産再編に伴う損失計上で赤字に陥り、通期予想を下方修正しており、地雷を踏むかたちになってしまいました。痛手ではありますが、一旦投げ売りで損失を確定するほかなさそうです。
基本はキャッシュポジション高める方向
短期値幅取り候補では前場に買いを入れたソフトバンテク(4726)はしっかりでしたが、アイペット(7323)は高値更新のあと利益確定売りに押されており、あす切り返さないようなら手仕舞いです。基本的にポジションを閉じてキャッシュポジションを高める方向で対処したいと考えており、割り切りは必要ながら、高値抜けが期待できる強いトレンドの出ている銘柄に絞り込んで、候補を取り上げていくつもりです。
花咲 翁
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