コリラ急落でリスクオフ加速
13日の東京市場は大幅に続落しました。日経平均は440円安と、後場一段安でほぼきょうの安値で引けています。トルコリラ急落に伴う欧州や新興国通貨などへの影響が懸念され、欧米株が売られ、1ドル=110円台前半まで円高が進行、上海株や香港ハンセン指数などアジア株も大幅に下落したことから、リスク回避の売りが加速しました。東証1部の騰落銘柄数は値上がり191に対して値下がり1884と9割近くが下げる全面安商状です。
「金融安定」声明も不安払しょくできず
日経平均はマドを空けての急落で、フシ目の2万2000円を割り込みました。トルコ・リラへの警戒感に加え、半導体への慎重な見通しが先行き不安を高めており、新興市場ではメルカリがマザーズ指数を押し下げ、個人投資家のマインドを冷え込ませています。トルコ中銀が「必要に応じて流動性供給して金融の安定を維持する」と声明を発表しましたが、先行きへの不安感を払しょくできませんでした。
ボトム形成を確認
まずは外部環境の落ち着きを待つしかなく、海外市場の反応を見極める必要があるでしょう。ただ、短期的な突っ込み警戒感からいったんショートカバーが入るタイミングに来ており、時間外の指数先物は下げ渋っています。夏休みで市場参加者が少ないなか、ボラティリティが高まれば、仕掛け売りも出やすく、あすも不安定な展開が続きそうですが、ここからはボトム形成を確認したうえで、突っ込み買いのタイミングを計る局面でしょう。
好業績株の突っ込み狙い
ダイキン(6367)やシスメックス(6869)、ゼンリン(9474)、ジャムコ(7408)など注目銘柄に変更はありません。第2四半期以降、業績が上振れが期待できる好業績株の突っ込みを狙っていきたい考えです。また、短期狙いではきょう買いを入れたパス(3840)や品川リフラ(5351)や、いった利益を確定したメイコー(6787)など逆行高銘柄も動き次第では追撃買いに出たいと考えています。
花咲 翁
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