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トルコリラ安が一服で買戻し
14日の東京市場は急反発となりました。日経平均は498円高です。トルコリラ安が一服したことで、リスクオフの巻き返しとなり、空売りの買い戻しや値ごろ感からの押し目買いが指数を押し上げました。為替が110円台後半の円安方向に振れていることも追い風で、場中発表の中国7月鉱工業生産、小売売上高は予想を下回ったものの、自律反発狙いの買いも入り、後場一段高で高値引けとなりました。
底割れ懸念は後退
夏休み期間中で市場参加者は少なく、東証1部売買代金は概算で2兆0533億円にとどまりましたが、前日に空けたマドを埋めて5日線を回復しました。直近4営業日で800円を超える下落となっていたことから、自律反発の域は超えておらず、当面の底打ち確認はあすの動きを見てからということになりますが、前日の下げは過剰反応との見方が広がっており、底割れ懸念は後退したでしょう。
好業績株の下値狙いが基本スタンス
引き続き第2四半期以降上振れが期待できる好業績株の下値拾いが基本スタンスで、ダイキン(6367)やシスメックス(6869)、ゼンリン(9474)、ジャムコ(7408)など注目銘柄に変更はありませんが、買い出動はあす前場の動きを見たうえで判断したいと思います。短期値幅狙い候補も同様に上振れ期待の好業績株で、高値抜けから一段高を志向する強いトレンドの銘柄の一方で、決算発表のあと出尽くし感から売られた好業績株の押目も狙っていきたいと考えています。
花咲 翁
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