前週末安値意識し自律反発
10日の東京市場は7日ぶりに反発しました。日経平均は66円高です。米中貿易摩擦への懸念と米国株安の流れを引き継ぎ、小安くスタートしましたが、前週末安値を意識した買い戻しや押目買いに自律反発に転じました。米雇用統計の結果を受け為替が1ドル111円台の円安に振れたこや寄り前発表のGDP改定値が設備投資の寄与で速報を上振れたこともフォローになっています。
いったん下値確認
直近安値を割らずに切り返したことで、いったん下値を確認した可能性が高く、米10年債利回り上昇を受け軟調に推移してきたメガバンクをはじめ金融株も締まりました。全般底堅い印象で、東証1部の売買代金は概算で1兆8752億円と2兆円割れの薄商いが続いていますが、騰落銘柄数は値上がり1202に対して値下がり808と6割方の銘柄が上昇しています。
下値は買戻しが支える
週末にSQを控え、主力株には手を出しづらい状況は続きますが、米国経済好調に伴う米長期金利上昇でドルが底堅く推移していることから、下値は買戻しが支えるでしょう。一方でマザーズ指数が1000ポイント割れから25日線を回復し、一段高となるなど出直りの動きを強めており、主力株が底堅く推移するようなら、中小型株の個別物色がさらに盛り上がると見ています。
オプティム、ソースネクストが新値追い
ピックアップ銘柄ではゼンリン(9474)とダイキン(6567)が切り返し、新値をうかがう動き。ジャムコ(7408)、任天堂(7974)も底堅く推移しました。短期値幅取り候補ではオプティム(3694)とソースネクスト(4344)が新値追い、MS-Japan(6539)も新値をとりました。シノケンG(8909)はまだ下値固めながら、反騰のタイミングは近いと見ており、緩んだところを狙いたいと思います。
花咲 翁
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