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反落も底堅い
16日の東京市場は3日ぶりに反落しました。日経平均は70円安です。日経平均は前週末に約600円高と急騰した反動から当面の利益を確定する売りが優勢でした。ただ、先物売りに引けにかけ軟化したとは言え押しは浅く、ザラ場小幅ながら上げに転じる場面があるなど底堅い動きでした。中国小売売上高など重要経済指標がコンセンサスを上回ったことも買い安心感を誘いました。
サンバイオショック広がらず
海外投資家のクリスマス休暇などで市場参加者が減っており、東証1部売買代金は概算で1兆8617億円と2兆円に届きませんでした。一方で全般先高感は強く、中小型株に値動きが戻っています。再生細胞薬の開発中止を発表したサンバイオはストップ安比例配分ながら、好決算を発表したスマレジが大幅高に買われるなど悪影響は広がらず、個別に値を飛ばす銘柄が目立っています。
資金の逃げ足の速さに注意
推奨銘柄では打診買いを入れた広栄化(4367)、富士通ゼ(6755)など親子上場銘柄がしっかり、追撃買いのシグマ光(7713)も高値をうかがう動きです。引き続き年末に向け一段高、あるいは切り返しが期待できる強い銘柄で短期値幅を狙う方針ですが、きょうのIPOでベースが高い初値を付けた後ストップ安まで売られており、資金の逃げ足の速さには注意しておきたいところです。
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