バイデン相場始まる!!【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
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企業は腰を据えて成長戦略を描ける

1月20日、第46代の米大統領にジョー・バイデン氏が就任した。バイデン新大統領は「米国を再び団結させる」と強調した。予想通り、トランプ氏は就任式を欠席した。極端な政策で世界経済を振り回したトランプ氏がホワイトハウスを去り、企業は腰を据えて成長戦略を描ける環境ができた。バイデン大統領の誕生を株式市場は歓迎した。

中間層を支える大規模な財政出動

ダウ平均は3万1188ドルと史上最高値を更新した。S&P500種とナスダック総合株価指数もそろって過去最高値をつけた。米トランプ前政権の4年間でダウ平均は57%上昇した。S&P500種は68%上昇した。クリントン政権(78%)、オバマ政権(75%)に次ぐ高さだ。バイデン次期大統領が財務長官に指名した前FRB議長のイエレン氏はコロナ禍に苦しむ中間層を支える大規模な財政出動の必要性を訴えた。

イエレン氏の発言

中国について「米国の最大の戦略的な競争相手」と明確に位置づけ、その「脅威」に強い姿勢で対処すると述べた。イエレン氏は米議会に「いま行動しなければ、さらに苦痛に満ち、傷痕が長く残る不況が続く」と指摘。バイデン氏が議会に求めた追加の経済対策をとるよう促した。

米国の株式市場が史上最高値を更新する一番の要因

バイデン大統領は既に新型コロナウイルスの感染拡大に対応する1.9兆ドル(約200兆円)規模の新たな追加経済対策案を公表しており、イエレン財務長官同様、大規模な財政出動を果敢に進めて経済を支える「積極財政」の必要性を共有している。米国の株式市場が史上最高値を更新する一番の要因がここにある。

経済成長は財政支出規模で決まる

日本は2001年当時、小泉政権時代に竹中平蔵経済財政担当大臣が国の収入と支出を均衡に保つといったプライマリーバランスの黒字化を提唱した。つまり、国の赤字を減らすために財政支出を抑える「緊縮財政」を進めたのである。この結果、日本経済はデフレが進み、衰退の一途を辿ったのだ。それからの20年間、経済成長率はゼロ、給料の伸びもゼロ、日本の将来性も希望も無くなった。日本が失ったものはあまりにも大きい。経済成長は財政支出の規模で決まるのだ。政府は企業ではない。経済成長を持続させるために国の財政出動こそが必要なのである。菅総理はプライマリーバランス黒字化目標を破棄すべきだ。

潮流銘柄は?

潮流銘柄は東京通信(7359)、プレイド(4165)、ズーム(6694)。

1月25日「潮流」3銘柄の解説|岡山 憲史【株式投資テレビ】も併せてご視聴ください。

岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

25日「潮流」3銘柄の解説|岡山 憲史【株式投資テレビ】も併せてご視聴ください。

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。20年間にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。
また、個人投資家に投資情報や個別銘柄の助言業務を行っている。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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