米国中心に株式市場の上昇は続く【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
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日本とインドはヘッジファンドの売りの標的

ワクチン接種が遅れ、コロナ感染者が増加し、再び緊急事態宣言が出される日本と1日の感染者数が31.5万人と感染者・死者が過去最多となっているインドの株式市場はヘッジファンドの売りの標的となっている。
日経平均は4月20日と21日の2日間で約1400円も急落した。ヘッジファンドのアルゴシステムは「コロナ感染者増加→225先物売り」といったプログラム売買を行っているようだ。ヘッジファンドの売りが他の投資家を巻き込んでテクニカル的な売りを誘発する。

多くの個人投資家が損失を余儀なくされる

ヘッジファンドの売りによって多くの個人投資家が損失を余儀なくされ、利益を出す機会を奪われている。20日の米国株式市場でダウ平均は256ドル安と0.7%しか下落していないにも関わらず、21日の日経平均は440円安と1.5%も急落して始まった。しかも、前日19日の日経平均は米株高にも関わらず584円安と既に2%も急落していたのである。

投機による急落は絶好の買い場

ヘッジファンドはシカゴ(CME)市場や夜間取引で225先物を売り崩す。翌日の日経平均は売り気配で始まる。個別株は寄付きから大幅安で始まるため、個別株を売買する個人投資家は損失を免れない。このような不利な条件で個人投資家は売買を行うしかないのだ。ただ、投機による単純な需給要因による急落は、その後に発生する上昇相場で絶好の買い場となっており、今回もまた同じ繰り返しである。

米国のワクチン接種回数は2億回超え

一方、米国のワクチン接種回数は2億回を超えた。コロナ感染者数もピークから大幅減少している。バイデン大統領はコロナウィルスの変異株の対策に新たに17億ドル(約1800億円)を投じる。企業に対し従業員がワクチン接種できるよう有給休暇を積極的に付与するなど、一段の普及を目指す姿勢を示した。米国株は過熱感や一時的な需給悪化で短期的な相場下落を招くが、押しは浅く、すかさず切り返す展開が続く。

菅政権は命運を賭けてワクチン接種拡大に取り組め!

インフラ整備や気候変動対策に8年間で2兆ドル(約216兆円)を投じるバイデン政権の巨額な財政政策が株価を押し上げている。先進国のなかでも景気回復が最も早く進む米国株市場を中心に株式市場の上昇は続くことになる。菅政権の命運を賭けてワクチン接種拡大に総力を挙げて取り組むべきだ。

潮流銘柄は?

潮流銘柄はネオマーケティング(4196)、ネクストウェア(4814)、スマレジ(4431)。

4月26日「潮流」3銘柄の解説|岡山 憲史【株式投資テレビ】も併せてご視聴ください。

岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。20年間にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。
また、個人投資家に投資情報や個別銘柄の助言業務を行っている。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp

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