半導体関連株に支えられた日本株!!【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
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S&P500の上昇率は28%

12月30日、大納会の日経平均は115円安い2万8791円で終えた。年間で5%の上昇となった。一方、マザーズ指数は年間で17.4%も下落した。米国株式市場では12月29日の米ダウ工業株30種平均は3万6488ドルで終え、史上最高値を更新した。
過去1年以上にわたって続いた米金融緩和によるマイナスの実質金利と積極的な財政支出が株式投資を後押しする環境は年末になっても変わっていない。機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は今年70回目となる最高値更新を記録した。2021年の上昇率は28%となる。

米国株の方が魅力的

この間に進んだ円安・ドル高を加味すれば、連動する上場投資信託(ETF)で運用していた日本の投資家は円建てで4割を超えるリターンを得た計算になる。年間で10.4%しか上昇していない東証株価指数(TOPIX)との差は大きい。
日本の個人投資家が海外株式への投資を加速しているのも無理ない。海外株を組み込む投資信託への純流入額は2021年に7兆円を超え過去最大だ。上昇しない日本株よりも大きなリターンが得られる米国株の方が魅力的なのだ。

投資家の半導体株に対する期待の高さ

また、主要な半導体株で構成される米フィラデルフィア半導体(SOX)指数は12月27日に史上最高値を更新した。年間の上昇率は43%とダウ平均の上昇率(21%)を大きく上回っている。2020年末の前年比でのSOX指数の上昇率の51%、2019年末の同60%は下回るものの投資家の半導体株に対する期待の高さを示している。

2022年も半導体関連株に投資資金が向う

最先端のデータを計算するロジック、車載などのパワー半導体、半導体製造装置に関する銘柄が買われた。画像処理半導体のエヌビディアの株価は2.3倍になった。日本でも今年、最も上昇が目立ったのは半導体関連だ。相場を牽引したのは半導体製造装置の東京エレクトロンだ。この間の指数への寄与度を合計するとプラス986円。半導体検査装置のアドバンテストを含めると、1200円の上昇に貢献したことになる。2021年の日経平均は年間で1347円上昇しており、半導体関連株の寄与度の高さが分かる。大納会の日も全体が下落する中、半導体関連株が上昇して終えた。2022年も半導体関連株に投資資金が向う構図は続きそうだ。

潮流銘柄は?

潮流銘柄はハイブリッドテクノロジーズ(4260)、伯東(7433)、アステリア(3853)。

 

1月1日「潮流」3銘柄の解説|岡山 憲史【株式投資テレビ】も併せてご視聴ください。

岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。20年間にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。
また、個人投資家に投資情報や個別銘柄の助言業務を行っている。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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