PBR1倍割れ銘柄は投資チャンス【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
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東証の狙いは成功している

過熱感が強まってきた日米の株式市場であるが、PBRの1倍割れ銘柄の買いは暫く続きそうだ。
東証は1月下旬に、プライムやスタンダード上場企業に対して継続的にPBRが1倍を割れている会社には必要に応じて改善に向けた方針や具体的な取り組み、その進捗状況などを開示することを要請することを取り決めた。
変革に取り組む企業が増加すれば、日本株の株価底上げにつながることを狙っている。2月に入ってからPBRの1倍割れ銘柄が買われ始めており、東証狙いは成功していると言っていいだろう。

日本が最大の投資先

この東証の方針が日本株に投資するチャンスと捉えたのは国内投資家だけではない。米著名投資家のウォーレン・バフェット氏は「日本が米国以外の最大の投資先だ」と発言した。バフェット氏は競争力のある優良企業を割安な価格で買う投資手法で、運用収益を積み上げてきた。

企業の本質を見抜くことの重要性

既にバフェット氏は2020年8月に日本の企業でPBRが1倍を割れている優良企業に注目し、伊藤忠商事、丸紅、三菱商事、三井物産、住友商事の5大商社に投資しており、大幅な利益となっている。バフェット氏は「重要なのは良いビジネス、適切な価格、良い経営への投資だ」と、企業の本質を見抜くことの重要性を強調している。

日本の大企業の内部留保は約500兆円

バフェット氏が投資する企業の判断材料となるのが、PBRが1倍以下で、企業の稼ぐ力を見るROE(自己資本利益率)とROIC(投下資本利益率)が高く、配当増加率が高い。高い株式益回り(1株当たり税引利益を株価で割ったもの)とキャッシュフロー(現金収支)の黒字が拡大している企業が考えられる。日本の大企業の内部留保は約500兆円にもなる。今後も自社株買いや増配で株式価値を高める動きは続くことが考えられる。

低PBR銘柄は投資チャンス

今、市場ではバフェット氏が次に投資する銘柄に関心が高まっている。商社株の先行投資で多額の利益を出している投資の神様が言うことは間違いないだろうと内外の投資家は思っている。未だに株価が割安で放置されている低PBR銘柄は投資チャンスだ。その対象となる銘柄として、出光興産(5019)、神戸製鋼所(5406)、JFEホールディングス(5411)、UACJ(5741)、野村ホールディングス(8604)、日本テレビホールディングス(9404)、テレビ朝日ホールディングス(9409)、電源開発(9513)。

潮流銘柄は?

潮流銘柄は出光興産(5019)、JFEホールディングス(5411)、テレビ朝日ホールディングス(9409)。

 

岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

マーケットバンクは1999年12月8日の設立から投資支援システムの開発・販売、金融情報サービス、投資売買助言、運用コンサル等を行っている。
2002年には画期的なペアトレード「ハイブリッドシステム」を開発。NHK番組「経済最前線」で紹介される。
2006年にテクニカル分析システム「マーケットルーラー」を開発。2007年にはテクニカル応用ツール「窓チャートシステム」を開発。2つの投資分析システムは全国の投資ソフト450本の中で共に人気ランキング1位となり、高い評価を得る。また、日経225先物運用システムを開発し、実践に活かしている。

代表の岡山憲史氏は1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて1万人超の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催。ゴールドマン・サックス投信、クレディスイス投信、野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、プロの運用担当者などを含む1万人超の参加者を集めて実施。コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)で、1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に増やすという高成績をあげ、文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2カ月間で1億円の資金を2億1600万円に倍増させ、6位入賞。
2002年 1月 NHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月 TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
2017年 1月 夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
2020年 1月 夕刊フジ「激闘!!株-1(カブワン)グランプリ」で優勝。
2022年 1月 夕刊フジ主催「株-1グランプリ」で優勝。
株式市場新聞、週刊ポスト、週刊現代、フライデー、月刊カレント等を執筆。
個人投資家に投資情報や個別銘柄、日経225先物の助言業務を行っている。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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