石破政権は高市氏の「成長投資」を進めろ!【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
目次

日銀は利上げを封印

株暴落の洗礼を受けた石破ショックの後、石破総理最側近の赤沢亮正経済再生相はデフレからの完全脱却までは金融政策の正常化を慎重に進めることが必要だという認識を示した。また、「石破総理が金利引き上げに前向きだということを言われるのは、私からすると全体の絵として必ずしも正しくないかなと思う」と述べた。
その後、10月2日に石破総理は植田日銀総裁との初めての会談後に、「個人的には現在、追加の利上げをするような環境にあるとは考えていない」と述べた。恐らく赤沢氏からの助言だろう。これで日銀は利上げを封印された。植田総裁は政府の意向を最優先する人だ。完全にデフレ脱却するまでは利上げを日銀単独で行なうことはないだろう。

すぐにPBは撤廃しろ

利上げを容認していた石破総理の変節、手のひら返し、変わり身の早さに驚く。石破総理の発言を受けて、10月3日の日経平均は一時、1000超大幅上昇し、3万8856円を付けた。ドル・円は143円台から147円台へ4円近く円安が進んだ。石破総理は持論を修正してでも株を上げたいと考えていることが本心なら歓迎できる。
「デフレ脱却最優先」という基本方針の元、「地方創生」などを実現するには、はっきりと積極財政を示すことだ。特にPB:プライマリーバランス(基礎的財政収支)規律を維持している限り、大胆な投資ができないため、日本を高い経済成長軌道に乗せることができず、デフレ脱却もできない。すぐにPBは撤廃すべきだ。

税率を上げずとも税収増は可能

市場は高市氏の「成長投資」を評価している。石破総理は高市氏の「成長投資」を進めることで、石破政権が掲げている公約が実現され、国民からの信頼を得ることができる。高市早苗氏の「成長投資」とは、「戦略的な財政出動」は、イノベーションを促進し、雇用と所得を増やし、消費マインドを改善し、結果的には税率を上げずとも税収増を実現する。

「強い経済」が不可欠

「強い経済」は、防衛力や外交力を強化するためにも、全世代に必要な社会保障の充実や豊かな教育を実現するためにも不可欠。PB:プライマリーバランス(基礎的財政収支)規律が目的化してデフレ経済に戻れば、国力が低下する。この高市氏が掲げる「成長投資」が今の日本に求められる絶対的なものである。

潮流銘柄は?

潮流銘柄はメディシノバ・インク(4875)、島津製作所(7701)、デクセリアルズ(4980)。

岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

マーケットバンクは1999年12月8日の設立から投資支援システムの開発・販売、金融情報サービス、投資売買助言、運用コンサル等を行っている。
2002年には画期的なペアトレード「ハイブリッドシステム」を開発。NHK番組「経済最前線」で紹介される。
2006年にテクニカル分析システム「マーケットルーラー」を開発。2007年にはテクニカル応用ツール「窓チャートシステム」を開発。2つの投資分析システムは全国の投資ソフト450本の中で共に人気ランキング1位となり、高い評価を得る。また、日経225先物運用システムを開発し、実践に活かしている。

代表の岡山憲史氏は1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて1万人超の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催。ゴールドマン・サックス投信、クレディスイス投信、野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、プロの運用担当者などを含む1万人超の参加者を集めて実施。コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)で、1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に増やすという高成績をあげ、文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2カ月間で1億円の資金を2億1600万円に倍増させ、6位入賞。
2002年 1月 NHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月 TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
2017年 1月 夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
2020年 1月 夕刊フジ「激闘!!株-1(カブワン)グランプリ」で優勝。
2022年 1月 夕刊フジ主催「株-1グランプリ」で優勝。
2024年 3月 夕刊フジ主催「株-1グランプリ」で優勝。
株式市場新聞、週刊ポスト、週刊現代、フライデー、月刊カレント等を執筆。
個人投資家に投資情報や個別銘柄、日経225先物の助言業務を行っている。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




株式市場新聞 marketpress.jp 株式ニュースと話題の銘柄

購読会員限定コンテンツ

Pocket

潮流|株式市場新聞

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次