トランプ第2次政権が正式に発足
トランプ米大統領の就任式が20日開かれ、ついに第2次政権が正式に発足した。
金融市場には規制緩和や減税による経済浮揚への期待と、関税強化に伴うインフレ再燃懸念など不安が入り交じる。就任当日と2日目の米株は続伸となり、順調な滑り出しだ。
特にハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は大幅続伸した。22日の終値は2万0009.340と、約1カ月ぶりに2万台を回復した。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は取引時間中に6100台に乗せ、昨年12月6日につけた過去最高値(6090.27)を上回る場面があった。
SBGが投資会社から実業会社に姿を変える
ハイテク株が大幅上昇したきっかけは、ソフトバンクグループ(SBG)と米オープンAIが全米で人工知能(AI)開発向けのインフラに5000億ドル(約78兆円)を投資すると発表したことだ。トランプ米大統領と共同記者会見に臨んだSBGの孫正義会長兼社長はデータセンターを建設し、その電力需要を賄う発電施設も併設する構想を持つ。
SBG、オープンAI、米オラクルの3社が進める新事業「スターゲート」は共同出資会社を立ち上げ、AIを動かすためのデータセンターを建設する。米国で数十万人の雇用創出を見込む。今回の構想はSBGが投資会社から実業会社に姿を変えるといった見方がある。
技術面で傘下のアーム、オープンAIの大株主であるマイクロソフト、米半導体大手エヌビディアの参加も取りつけており、世界の主要プレーヤーの中で主導権を握ることができればSBGの成長に弾みがつく。
4万円の壁は相当厚い
米国株が大幅高となったことで日本株も連れ高して23日の日経平均は一時4万円の大台に乗せる場面があった。ただ、4万円の壁は相当厚い。今年に入ってから外国人投資家は日本株を大幅に売り越している。1月第2週(14~17日)の先物の投資部門別株式売買動向(日経平均先物、TOPIX先物、ミニ日経平均先物、ミニTOPIX先物の合計)によると売越額は9594億円で前の週も8320億円の売り越しだった。外国人投資家の売りには警戒が必要だ。また、金融市場は日銀の利上げを織り込んでいるというが、実際に利上げが決まれば、日本株式市場の急落は避けることができないだろう。
潮流銘柄は?
潮流銘柄はソフトバンクグループ(9984)、TOWA(6315)、インスペック(6656)。
岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール
マーケットバンクは1999年12月8日の設立から投資支援システムの開発・販売、金融情報サービス、投資売買助言、運用コンサル等を行っている。
2002年には画期的なペアトレード「ハイブリッドシステム」を開発。NHK番組「経済最前線」で紹介される。
2006年にテクニカル分析システム「マーケットルーラー」を開発。2007年にはテクニカル応用ツール「窓チャートシステム」を開発。2つの投資分析システムは全国の投資ソフト450本の中で共に人気ランキング1位となり、高い評価を得る。また、日経225先物運用システムを開発し、実践に活かしている。
代表の岡山憲史氏は1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて1万人超の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催。ゴールドマン・サックス投信、クレディスイス投信、野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、プロの運用担当者などを含む1万人超の参加者を集めて実施。コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)で、1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に増やすという高成績をあげ、文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2カ月間で1億円の資金を2億1600万円に倍増させ、6位入賞。
2002年 1月 NHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月 TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
2017年 1月 夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
2020年 1月 夕刊フジ「激闘!!株-1(カブワン)グランプリ」で優勝。
2022年 1月 夕刊フジ主催「株-1グランプリ」で優勝。
2024年 3月 夕刊フジ主催「株-1グランプリ」で優勝。
株式市場新聞、週刊ポスト、週刊現代、フライデー、月刊カレント等を執筆。
個人投資家に投資情報や個別銘柄、日経225先物の助言業務を行っている。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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