投資家のリスク選好姿勢が強まる
9月18日の日経平均株価の上げ幅は一時700円を超え、終値で初めて4万5000円台に乗せた。17日に米連邦準備理事会(FRB)は米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利下げを決めた。利下げは既に織り込み済みであったが、利下げ再開をきっかけに、投資家のリスク選好姿勢が一段と強まった。
3銘柄だけで322円押し上げ
半導体検査装置のアドバンテストが日経平均株価の構成比でトップに浮上した。構成比は8.66%と、ファーストリテイリングの8.56%を上回った。AI(人工知能)市場の成長期待を背景に半導体関連銘柄が上昇基調を強めていることが背景にある。実際に18日は、指数寄与度の高い半導体関連株への集中買いが目立った。東京エレクトロン、アドバンテスト、ディスコの3銘柄だけで日経平均を約322円押し上げた。
外投機筋は仕掛け的な大口先物買い
また、下落局面でリターンを狙う「弱気型」の上場投資信託(ETF)は過去最大規模に膨らんでいる。外国人投機筋は仕掛け的な大口先物買いを入れている。「弱気型」に投資している損失覚悟の持ち高解消で、さらなる株高を招く。半導体株が崩れない限り、売り方は窮地に立たされる。また、NTTが開発している光半導体(光電融合デバイス・IOWN構想)は、「電気の時代から光の時代へ」という産業構造の大転換が起き、日本が経済大国になる可能性を秘めている。日本の通信インフラが世界最先端となり、製造業・金融・物流・医療・教育 など幅広い産業の効率が飛躍的に上がる。
「光半導体立国」への道が開ける
AI計算や量子コンピュータの高速化に直結する。特に データセンターやクラウドサービスの電力削減は、日本のエネルギー制約を克服する切り札になる。日本は光通信技術・光ファイバー・材料分野で世界的に強みを持つため、再び半導体分野で世界の中心的ポジションを取れるチャンス になる。自動運転、スマートシティ、遠隔医療、産業用ロボットなどの分野で日本が主導権を握れる。これが実現すれば、輸出産業の柱となり、かつてのメモリや液晶に続く「光半導体立国」への道が開ける。
潮流銘柄は?
潮流銘柄はNTT(9432)、住友電気工業(5802)、古河電気工業(5801)
岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール
マーケットバンクは1999年12月8日の設立から投資支援システムの開発・販売、金融情報サービス、投資売買助言、運用コンサル等を行っている。
2002年には画期的なペアトレード「ハイブリッドシステム」を開発。NHK番組「経済最前線」で紹介される。
2006年にテクニカル分析システム「マーケットルーラー」を開発。2007年にはテクニカル応用ツール「窓チャートシステム」を開発。2つの投資分析システムは全国の投資ソフト450本の中で共に人気ランキング1位となり、高い評価を得る。また、日経225先物運用システムを開発し、実践に活かしている。
代表の岡山憲史氏は1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて1万人超の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催。ゴールドマン・サックス投信、クレディスイス投信、野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、プロの運用担当者などを含む1万人超の参加者を集めて実施。コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)で、1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に増やすという高成績をあげ、文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2カ月間で1億円の資金を2億1600万円に倍増させ、6位入賞。
2002年 1月 NHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月 TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
2017年 1月 夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
2020年 1月 夕刊フジ「激闘!!株-1(カブワン)グランプリ」で優勝。
2022年 1月 夕刊フジ主催「株-1グランプリ」で優勝。
2024年 3月 夕刊フジ主催「株-1グランプリ」で優勝。
株式市場新聞、週刊ポスト、週刊現代、フライデー、月刊カレント等を執筆。
個人投資家に金融情報サービスを行っている。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp


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