ナスダックは8.1%下落
6月5日に発表された5月の米雇用統計が市場予想を上回り、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ観測が広がった。これがきっかけとなり、米株相場の上昇を牽引してきた人工知能(AI)・半導体株が大幅安となり、東京市場でも関連銘柄に売りが膨らみ、調整色が強まった。ハイテク株の多いナスダック総合指数は6月1日に過去最高値の2万7190ポイントを付け、9日に2万4980ポイントまで8.1%下落。ダウ平均は5日の過去最高値5万1660ドルから10日の安値4万9909ドルまで3.4%の下落だ。
過去の例をみると?
日経平均株価は6月3日に付けた過去最高値6万8786円から11日の安値6万2335円まで9.3%の下落となった。4月からのAI・半導体株相場はAI成長期待があり、根幹には高市政権による日本経済の拡大期待がある。過去の例をみると、2005年8月の小泉純一郎元首相による「郵政解散」後は06年の高値(4月)までに日経平均は約5割上昇した。12年11月に野田佳彦元首相が衆院を解散した後、13年5月高値まで8割強も上げた。直近では26年1月23日の衆院解散から、6月3日に付けた最高値までは3割も上げていない。過去2例の政権期待の持続期間が平均7カ月ということを考慮すると、まだ上昇が続いてもおかしくはない。
利上げを既成事実化
6月10日の日経新聞一面で「日銀は15~16日に開く金融政策決定会合で利上げを決める方針だ。物価の上振れリスクに備え、政策金利を現状の0.75%から1.0%に引き上げる。国債の買い入れ額を減らす措置は市場の安定を重視し、「来春以降に停止する方向で調整に入った」と報道された。財務省か日銀執行部が日本経経新聞の担当記者にリークし、既成事実化したものと予想できる。
「骨太の方針」が発表される
高市総理は今の日本経済の状況で利上げには反対だと考えられるが、日銀と財務省は物価高と円安を口実に利上げを実施したい。利上げは株式市場には大きなマイナス要因となる。国債買い入れ減額停止をセットにして市場の混乱を防ぎたい考えだ。9日に植田日銀総裁が入院した。金融政策決定会合は欠席するが、利上げは実施するだろう。今月は政府の「骨太の方針」が発表されることもあり、利上げで急落したら買いのチャンスだ。
潮流銘柄は?
潮流銘柄はセルシス(3663)、テクノフレックス(3449)、ユニオンツール(6278)。
岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール
マーケットバンクは1999年12月8日の設立から投資支援システムの開発・販売、金融情報サービス、投資売買助言、運用コンサル等を行っている。
2002年には画期的なペアトレード「ハイブリッドシステム」を開発。NHK番組「経済最前線」で紹介される。
2006年にテクニカル分析システム「マーケットルーラー」を開発。2007年にはテクニカル応用ツール「窓チャートシステム」を開発。2つの投資分析システムは全国の投資ソフト450本の中で共に人気ランキング1位となり、高い評価を得る。また、日経225先物運用システムを開発し、実践に活かしている。
代表の岡山憲史氏は1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて1万人超の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催。ゴールドマン・サックス投信、クレディスイス投信、野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、プロの運用担当者などを含む1万人超の参加者を集めて実施。コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)で、1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に増やすという高成績をあげ、文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2カ月間で1億円の資金を2億1600万円に倍増させ、6位入賞。
2002年 1月 NHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月 TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
2017年 1月 夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
2020年 1月 夕刊フジ「激闘!!株-1(カブワン)グランプリ」で優勝。
2022年 1月 夕刊フジ主催「株-1グランプリ」で優勝。
2024年 3月 夕刊フジ主催「株-1グランプリ」で優勝。
株式市場新聞、週刊ポスト、週刊現代、フライデー、月刊カレント等を執筆。
個人投資家に金融情報サービスを行っている。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp


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