買わないリスク【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
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上昇スピードが加速

6月18日の日経平均株価の終値は1151円高の7万1053円と、初めて7万円の大台に乗せた。6万円台に乗せてからわずか2カ月足らずの大台替わりとなる。人工知能(AI)・半導体関連株の上昇が日経平均を強烈に押し上げる構図は変わっておらす、上昇スピードが加速している。

ウォーシュ氏はタカ派?

米国とイランが17日に戦闘終結の覚書に署名し、運用リスクを取る動きが一段と広がった。一方、米連邦準備理事会(FRB)はウォーシュ新議長のもとで初めてとなる米連邦公開市場委員会(FOMC)を17日まで開いた。ウォーシュ氏は記者会見で「物価安定の実現」を強調した。同氏が想定ほど金融緩和に前向きではないとの市場の見方を誘い「将来の景気悪化を防ぐ予防的な利下げは選択肢から外れた。金融緩和に消極的な「タカ派」と受け止められ、米国株は下落した。

わずか2カ月弱で7万円台

しかし、日本株は上昇する。日銀は16日の金融政策決定会合で半年ぶりの利上げを決めた。政策金利は1%と31年ぶりの高さに達し、追加利上げにも意欲をみせた。利上げでも日本株の上昇は続く。悪材料に反応が薄く、好材料に株式市場は大きく買われる。今の日本株の強さには驚きを感じる。日経平均終値での7万円台は、日経平均が初めて6万円台に乗せた4月27日からわずか2カ月弱で達成した。5万円台から6万円台へ上昇するのに要した期間は6カ月だ。4万円台から5万円台は1年7カ月かかった。

太陽誘電の株価は3倍

4月27日から6月18日までの上昇率トップは太陽誘電(6976)で株価が3倍になった。2位はキオクシア(285A)で3位は村田製作所(6981)、4位はイビデン(4062)で、いずれも株価は2倍以上となった。AIサーバー向け積層セラミックコンデンサー(MLCC)の成長期待が強い。イビデンは半導体材料「ICパッケージ基板」の大手メーカーだ。堅実なものづくり企業の色合いが強く、対外発信には必ずしも積極的な企業とはいえなかった。

AIが状況を一変

状況を一変させたのがAIだ。イビデンはエヌビディア向けの基板を寡占しているとされ、株価はこの5年で8倍に上昇した。ソフトバンクグループ(3.5倍)や東京エレクトロン(4.4倍)も上回る。投資家は今の上昇相場に乗らないと大きな利益を逃す、買わないリスクを感じている。

潮流銘柄は?

潮流銘柄は三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、ブイ・テクノロジー(7717)、SCREENホールディングス(7735)。

 

岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

マーケットバンクは1999年12月8日の設立から投資支援システムの開発・販売、金融情報サービス、投資売買助言、運用コンサル等を行っている。
2002年には画期的なペアトレード「ハイブリッドシステム」を開発。NHK番組「経済最前線」で紹介される。
2006年にテクニカル分析システム「マーケットルーラー」を開発。2007年にはテクニカル応用ツール「窓チャートシステム」を開発。2つの投資分析システムは全国の投資ソフト450本の中で共に人気ランキング1位となり、高い評価を得る。また、日経225先物運用システムを開発し、実践に活かしている。

代表の岡山憲史氏は1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて1万人超の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催。ゴールドマン・サックス投信、クレディスイス投信、野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、プロの運用担当者などを含む1万人超の参加者を集めて実施。コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)で、1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に増やすという高成績をあげ、文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2カ月間で1億円の資金を2億1600万円に倍増させ、6位入賞。
2002年 1月 NHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月 TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
2017年 1月 夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
2020年 1月 夕刊フジ「激闘!!株-1(カブワン)グランプリ」で優勝。
2022年 1月 夕刊フジ主催「株-1グランプリ」で優勝。
2024年 3月 夕刊フジ主催「株-1グランプリ」で優勝。
株式市場新聞、週刊ポスト、週刊現代、フライデー、月刊カレント等を執筆。
個人投資家に金融情報サービスを行っている。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp

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