キオクシアHDは33%も下落
日本株市場ではこれまで相場をけん引してきたAI・半導体関連株に大きな利益確定売りが入った。象徴的なのがキオクシアホールディングスだ。6月22日に付けた過去最高値から7月2日まで株価は33%も下落し、「AI・半導体相場は終わったのではないか?」という悲観論が急速に広がっている。実際、ソフトバンクグループやアドバンテストなど多くのAI・半導体関連株が短期間で大きく調整している。
大相場ほど調整が何度も起こる
背景には、急激な株価上昇による過熱感や利益確定売り、米国のAI関連株の乱高下、金利上昇への警戒感などが重なったことがある。しかし、この下落は「AI・半導体相場の終焉」ではない。むしろ、長期上昇相場では避けて通れない健全な調整局面と見るべきだ。株式市場では、大相場ほど途中で20~40%程度の調整が何度も起こる。上昇一辺倒の相場は存在せず、大きく上昇した銘柄ほど途中で急落を経験する。
AIインフラ全体への投資は拡大
しかし、本当に成長力がある企業は、その調整を乗り越え、さらに高値を更新していく。世界ではAIへの投資競争がむしろ加速している。巨大IT企業はデータセンターへの設備投資を拡大し続け、AI向けGPUだけでなく、HBM、高性能SSD、NANDフラッシュメモリー、先端パッケージ、光通信部品、電源設備まで、AIインフラ全体への投資は拡大している。
日本企業には追い風
また、日本企業全体を見渡しても追い風は続いている。半導体製造装置、シリコンウエハー、検査装置、電子材料、先端パッケージ、電子部品など、日本企業が世界トップクラスのシェアを持つ分野は数多く存在する。さらに、次世代半導体の国産化を目指すラピダス計画など、日本の半導体産業への官民投資も続いている。
新たな投資機会
こうした流れは数年単位のテーマであり、短期間で終わるものではない。一時的な株価調整はむしろ長期投資家にとって新たな投資機会になる。AIは一時的な流行ではない。生成AI、AIエージェント、自動運転、ロボティクス、医療、製造業など、あらゆる産業へAIが浸透する時代が始まっている。その基盤となる半導体需要も中長期では拡大が続く可能性が高く今回の急落は「終わりの始まり」ではなく、「次の上昇相場へ向けた調整局面」である。AI時代は始まったばかりだ。
潮流銘柄は?
潮流銘柄は味の素(2802)、チノー(6850)、荏原製作所(6361)。
岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール
マーケットバンクは1999年12月8日の設立から投資支援システムの開発・販売、金融情報サービス、投資売買助言、運用コンサル等を行っている。
2002年には画期的なペアトレード「ハイブリッドシステム」を開発。NHK番組「経済最前線」で紹介される。
2006年にテクニカル分析システム「マーケットルーラー」を開発。2007年にはテクニカル応用ツール「窓チャートシステム」を開発。2つの投資分析システムは全国の投資ソフト450本の中で共に人気ランキング1位となり、高い評価を得る。また、日経225先物運用システムを開発し、実践に活かしている。
代表の岡山憲史氏は1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて1万人超の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催。ゴールドマン・サックス投信、クレディスイス投信、野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、プロの運用担当者などを含む1万人超の参加者を集めて実施。コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)で、1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に増やすという高成績をあげ、文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2カ月間で1億円の資金を2億1600万円に倍増させ、6位入賞。
2002年 1月 NHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月 TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
2017年 1月 夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
2020年 1月 夕刊フジ「激闘!!株-1(カブワン)グランプリ」で優勝。
2022年 1月 夕刊フジ主催「株-1グランプリ」で優勝。
2024年 3月 夕刊フジ主催「株-1グランプリ」で優勝。
株式市場新聞、週刊ポスト、週刊現代、フライデー、月刊カレント等を執筆。
個人投資家に金融情報サービスを行っている。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp


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